新刊「焼けあとのおにぎり」の絵を担当しました☆
戦後75年、絵物語「焼けあとのおにぎり」(漆原智良著)の絵を担当させていただきました!!
作者の漆原先生が12歳の時に実際に経験されたことを基に生まれたお話に絵をつけるお話をいただいたのは昨年のこと。戦後生まれの私には、とても難しいお仕事でした。先生の記憶の中にある光景のお話を伺いながら、沢山の本を読み取り組ませていただきました。
「悪意」の表情を描いてください、というのもとても難しい依頼でした。上野駅や隅田川、どちらも「今の」姿は知っていても「昔の」姿は限りある資料をもとに、作者の先生はじめ大勢の方にお話を伺ったり、本を読み、勉強させていただきながら想像で補いつつドキドキ描きました。
戦争の頃の光景はどこか遠い国のことのようでいましたが、現在の私たちの「今日」から一つ一つ遡って、ご先祖さまや先輩方が過ごしてこられたそれぞれの「今日」の続きなんだと、自分の中ですーっと線が通ったようでした。
是非お手にとっていただけたら嬉しいです。国土社さま、関係の皆さま、ありがとうございました!